イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘は今もなお続いています。
世界中から早期終結を望む声が上がる中、現地を取材した写真家が10日に新潟県新発田市で講演し、悲惨な現状とパレスチナの人々の現状を伝えました。

新発田市の敬和学園大学で講演をしたのは、パレスチナを20年以上取材している写真家 高橋美香さんです。

ガザ保険当局では、2023年10月に戦闘が始まって以降、2024年7月9日までのおよそ9か月間に3万8243人が死亡し、8万8000人以上がけがをしたとしています。

「亡くなった方の写真が使われているモニュメントがたくさん作られているんですけど、そういうものがとにかく全て破壊されます」
「難民キャンプの各家庭に水を送る水源では一番近くの配水管が破壊されました」

2023年11月からおよそ2か月間取材した難民キャンプでは、戦闘で壊された道路を修復しては破壊されを繰り返すうちに修復する気力を失った人もいたそうです。

イスラエル軍により、街が破壊され、罪のない人々の命が奪われていく惨状を、目の当たりにした高橋美香さん。
「パレスチナ人はどんな人なのだろう。名前もあるんだ 顔もあるんだ 生きてるんだっていうことを、この話から少しでも実感を持って感じてもらえれば」
と訴えていました。

【講演を聴いた学生】
「今苦境に立たされている方の気持ちに寄り添っていけるような人間でありたい」
「早く止めてもらいたいな。普通に暮らせるようになってもらいたい」

脅威に直面しているパレスチナ人が必死に生きてる現状を聞き、学生たちは平和への思いを強くしていました。