全国の中山間地域で進む人口減少と高齢化。
その課題を抱える鳥取県南部町で、廃校となった高校の跡地を利用した
温泉がオープンしました。
テーマは、「ごちゃまぜ」。
一体、どういう意味なのでしょうか?
のどかな田園風景が広がる、鳥取県南部町。
今年6月、町内を流れる法勝寺川の近くにオープンしたのが、法勝寺温泉です。
古民家のような懐かしさを感じる館内。
地下1,200メートルから湧き出る美肌の湯を楽しめます。

入浴客
「すごい気持ちいです。」
漫画に駄菓子にカプセルトイ。
野菜まで買えます。
近所に住む、浜本和子さん(76)。
ここに来ない日はないというヘビーユーザーです。
常連客 浜本和子さん
「ここは理科室。中庭があって講堂があって、建物が頭にあります。」
実はこの場所、49年前に廃校となった法勝寺高校の跡地。
法勝寺高校は1900年、法勝寺高等小学校として始まり、戦後は、実業高校、農業高校などを経て、法勝寺高校に。
しかし、1973年、志願者数の減少などを理由に米子高校と統合され、廃校となりました。

浜本さんは、法勝寺高校の卒業生のひとり。
露天風呂の壁面には、校歌が書いてあります。

常連客 浜本和子さん
「あーほんとにここに何かできたらいいなと思ってたら温泉ができるよって。ねぇ、皆寄ってくれるとこだし、だけん私もコロナが無くなったら高校の同級生や中学の同級生を呼んで、ここでお蕎麦食べたり、お風呂入ったりしてね。」