自衛隊で男性隊員から性的な暴行を受けたとして、元自衛官の五ノ井里奈さんが、元隊員らと国に損害賠償を求めた裁判で、五ノ井さんが3人の隊員と和解したことが分かりました。
元自衛官の五ノ井里奈さんは、陸上自衛隊郡山駐屯地などで、当時隊員だった男性5人から性的な暴行を受けたとして、5人と国に損害賠償を求め、去年1月、横浜地裁に提訴していました。
五ノ井さんの弁護士によりますと、今年2月、このうち3人から和解の申し出があり、五ノ井さんへの謝罪と金銭の支払いを条件に、9日付けで和解が成立したということです。この3人は、五ノ井さんに対する強制わいせつの罪で、去年12月、福島地裁で有罪判決を受け、刑が確定していました。
別の元隊員1人とはすでに和解していて、五ノ井さんは「この3年間、長かった。もう1人と国との裁判は続いている」とコメントしています。