ニューヨーク・タイムズに「行くべき場所」として紹介され、注目度が上がった山口県山口市。

この山口県に深い関わりがあり、35年ぶりに訪れたという女性がいます。

彼女の目に、今の山口の魅力はどう映ったのでしょうか。



今月6日、山口市菜香亭に姿を見せたのは、アメリカ人のダイアナ・ヘルウェッグさん。

ダイアナさんは1988年、22歳の時に県の国際交流員として来日し、1年間活動しました。山口県として初の国際交流員でした。

国際交流員は国際理解を深めるために、地域のイベントに参加したり、学校を訪問したりして、地域の文化を体験するとともに、母国の文化も伝える仕事です。

ダイアナさんは任期を終えたあと、ボストン大学の法科大学院へ進学。

その後、国務省で弁護士を務め、国家安全保障担当補佐官・アドバイザーとしてホワイトハウスで働いていた時期もあったそうです。

今回の来日は、兵庫県にある関西学院大学に客員教授として招かれたためです。

兵庫県を訪れる前に、懐かしい山口に立ち寄りました。



県庁国際課で一緒に働いていた仲間と35年ぶりに再会しました。



初代国際交流員 ダイアナ・ヘルウェッグさん
「久しぶりに来て、かなりにぎわっている山口を見てうれしく思いました。たくさんの伝統があるけど、現代的になってきている」

35年前に比べて、活気が増したように感じたそうです。

山口市はニューヨーク・タイムズで「今年行くべき場所」に選ばれましたが、実際、アメリカでの反応はどうなのでしょうか。



初代国際交流員 ダイアナ・ヘルウェッグさん
「選ばれたことで小京都、西の京都という名前を見て、興味を持つ人がたくさん増えた。興味がある人に、もちろん山口市に行ってもらいたいと言うけど、そのほか萩とか柳井もぜひ見てもらいたい。見どころが山口はいっぱいあると私はいつも言っています」

記事が出たときには、家族や友人から連絡が来て一緒に喜んだそうです。

初代国際交流員 ダイアナ・ヘルウェッグさん
「山口の魅力は大きく分けて2つあると思っています。1つは美しい山の景色。冬は雪、夏は緑、秋はいろんな色。そしてもっとも魅力的なのは人の温かさ。親切で一緒に過ごすのが楽しいです」

ダイアナさんは、山口県を「日本のふるさと」と述べ、その魅力をこれからもアメリカで発信し続けたいとしています。