お盆休みも終わりましたが、旅先や帰省先でコロナに感染し「帰りたいのに、帰れない」という人が…。中には、海外で帰国間際に受けたPCR検査で「陽性」が判明し、想定外の出費を強いられた日本人旅行者もいます。一方、厚労省は海外から帰国する際に必要な検査証明書の運用を、15日に見直しました。出発から帰国まで72時間以内の旅行であれば、日本を発つ前の検査で旅行ができるようになります。

■「帰りたいのに帰れない」駅で陽性 帰省先で隔離生活

“休みが終わってしまった・・・”。そんな声が聞こえてきそうな、8月17日朝の各地の通勤風景。3年ぶりに行動制限のないお盆休みでしたが、過ごし方は様々だったようです。

会社員(40代・大阪)
「実家に帰りました。お墓参りと。3年ぶりに子ども連れて帰れたのが良かった」

女性(30代・仙台)
「どこもいかずに近場で子どもと公園行ったりとかでした。お盆休みの直前に夫と子どもがコロナ陽性になっちゃって、無理はしないでおこうと」

SNSを見ると、帰省先や旅先で新型コロナに感染してしまったという書き込みも・・・。

(ツイッターの書き込み)
「覚悟はしてきたけど・・・コロナ陽性で帰国できない・・・」

「ついに息子が陽性・・・。しかもお盆で実家に帰省した矢先・・・もうコロナにはこりごりです」

お盆休み中に東京都から長野県の実家に帰省した30代の男性。出発前に検査を受けようと思いましたが、結果が出るのに時間がかかることから、長野駅構内に設置された無料の検査場で検査を受けました。すると・・・。

帰省中に陽性が判明した男性
「長野駅内の抗原検査を受けました。その検査をしたら陽性だったんですね。その日の夜、友人の家でご飯食べる予定だったので、皆に申し訳ないなっていうのと新幹線の中や長野に来て、長野の人にもいろんな人にも迷惑かけてしまったなという思いはありました」

そのまま、実家で隔離生活を送ることになりました。

当初の予定では8月17日、都内の自宅へ帰る予定でしたが、発熱などの症状もあることから、今月23日まで、実家を出ることが出来なくなったといいます。今のところ、両親は感染していないといいますが・・・。

帰省中に陽性が判明した男性
「もしこの両親にうつしたとなったらもうそれが多分つらいことだと思います。会う(予定の)友達の中には、今月末に結婚式があるので、(検査を)受けないで会っていたら、本当に後悔していましたね」

■海外旅行中に陽性 思わぬ10万円以上の出費

8月5日から7泊8日の予定で韓国へ旅行に行った女性は、日本へ帰国する直前に受ける出国検査で新型コロナの陽性が確認されました。

韓国で陽性が判明した女性
「それまで普通に遊んでたっていうか、観光していたんですけど、もうすぐ帰って隔離の部屋探してって感じで」

韓国各地を満喫したあとの陽性判明で、急遽、隔離のための部屋探しに・・・。あちらこちらに連絡をし、なんとか、民泊の施設を13泊分確保出来ました。

韓国で陽性が判明した女性
「本来そんなに取らなくていいかもしれないんですけど、コロナ陽性があって、そこから7日間の隔離があって、隔離解除になってから、帰国のためにPCR検査を受けないといけないんですけど、このPCR検査の結果がまた陽性だと帰国できないので」

想定外の連泊分、それと飛行機のキャンセルやチケットの取り直しなどで、10万円以上の費用が余分にかかっているといいます。


韓国で陽性が判明した女性
「扁桃腺が腫れてて、ご飯を食べたりとか結構、飲み込むのが痛いですね。薬をもらったんですけど、もし万が一高熱が出たりとか、重症化したりしたら、保健所に連絡する形になる」