山口市の市街地でサルの目撃が相次いでいます。専門家は「遭遇しても刺激しないように」と注意を呼びかけています。

撮影した伊藤尚彦さん
「なんだ…なんでこんなところにいるんかなと思いましたね、まちなかで・・」

山口市宮島町で5日午前8時ごろ、信号で止まっていた車のドライブレコーダー撮影された映像に映っていたのは、道路に飛び出すサル。道路を横切り、橋の歩道を走って行く様子が確認できます。

伊藤さん
「歩行者がけっこういたので、ちょっと危ないなって思って」

伊藤さんは通勤の途中でした。現場のそばには高校。住宅地も近い場所の通勤通学時間帯でした。

県立山口博物館の大森鑑能学芸員によると、1頭で行動していることから、いわゆる「はなれ猿」で、オスの若い個体とみられるということです。山から市街地に出たことでパニックになっていることも考えられるので、目の前に現れた場合は決して目を合わせず、近くの建物に避難するなどしてほしいとしています。

山口市内では前の日にも、白石地区で出没情報がありました。警察ではパトカーで巡回して注意を呼びかけるなど、警戒にあたっているということです。