子宮頸がんワクチンの接種を逃した人に機会を確保するキャッチアップ接種について、達増拓也岩手県知事は今年度で公費負担が終わることから、積極的な接種を呼びかけました。

子宮頸がん予防のためのHPVワクチンは現在、12歳から16歳を迎える年代の女性に3回の定期接種が行われています。
接種後に痛みなどの副反応を訴える人が多かったことから、国が2013年度から2021年度にかけて積極的な呼びかけをやめていました。


国は当時、定期接種の対象だった現在16歳から27歳を迎える年代の女性に対して、キャッチアップ接種として今年度いっぱい、公費負担で3回の接種ができるようにしています。
達増知事は4日の定例会見でこのように述べ、公費負担期間中の接種につながるよう、浸透に努めるとしました。

(達増拓也 岩手県知事)
「夏休みシーズン前にお知らせして、時間的余裕があるときに第一回接種をやるのが良いと思う」

岩手県内では6月20日時点、キャッチアップ接種の対象者で1回以上接種した人の割合は35.1%にとどまっています。