暑い日が続いたお盆休み。海水浴を楽しんだ人も多かったのではないでしょうか。
その海水浴場である異変が起きています。お盆前から強い毒を持つ電気クラゲに刺される被害が相次いでいるんです。
一体、なぜなのでしょうか。
16日、鳥取県米子市の皆生温泉海遊ビーチ。
米子市観光協会 石倉准次郎 事務局長
「地元の方も含めて、皆生温泉の旅館の宿泊者の方も含めて、大変なにぎわいで、おそらく例年より2倍くらいのお客様が楽しんだ。」
まさに書き入れ時となったこちらの海水浴場は、8月28日まで開設予定で、安全を第一にラストスパートを駆け抜けたいといいますが、そこに影を落とす存在が…。
「顔が一番痛い?」「いたい」
痛みを訴えるこちらの親子。少年の顔や腕は赤く腫れあがってしまっています。
これは一体…
皆生ライフセービングクラブ 野嶋功 理事長
「今年は例年にあまりなかったアンドンクラゲが大量発生していて、クラゲによる被害を訴える方が非常に多かった。」
その原因、「アンドンクラゲ」の大量発生です。
クラゲに刺された人
「向こうの浅いところで泳いでいたら、いきなりビリって刺された。」
Q、どんな痛みだった?「ビリッと電気がくるような。」
刺されるとピリピリと激しく痛むことから、「電気クラゲ」とも呼ばれています。
今年は7月下旬からこのアンドンクラゲによる被害が相次いでいて、多い日には、なんと1日39人から被害が寄せられました。
取材班が、浅瀬を探してみると…
「入ってる!おった!」
ものの数分で見つかりました。直径数センチほどの小さなクラゲ。これがアンドンクラゲです。一体どんな特徴があるのでしょうか?
鳥取県水産試験場 太田武行さん
「足が4本になりますので、これがすごく特徴的な形になっています。かなり毒性がクラゲで、刺されるとかなり痛みを伴うと思われます。」
なぜ今年は、早い時期から大量のアンドンクラゲが発生しているでしょうか。
鳥取県水産試験場 太田武行さん
「1つとしては、暖海性のクラゲですので、水温が高いということも、クラゲにとってプラスになっていると思われます。クラゲ自体は西のほうから流れてくるクラゲになるので、そのときの流れや風であったり、そういったところで流れつく場所が変わってくるので、今回皆生のほうでたまりやすい状況になったのかなと思います。」
ラッシュガードを着て肌の露出を少なくするなど、基本的な対策も重要だといいます。そして、万が一クラゲに刺された場合ははじめの対処が重要だといいます。
皆生ライフセービングクラブ 野嶋 功 理事長
「チクチクと刺されてびっくりするんですけど、驚くんですけど、まずは水流で流していただく。水流を起こすと、体に触れているクラゲの足とか針が、抜けたりして被害がひどくなりにくいので、まずは(患部を)押さえるではなく流していただく。」
楽しい思い出が痛い思い出にならないよう、十分な注意が必要です。
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