食品ロスの削減に力を入れるミシュラン1つ星レストランのSDGsに注目しました。高く評価される秘密のひとつはある、ナゾの液体にありました。
富山市大沢野地域にあるリゾートホテルリバーリトリート雅樂倶のレストラン「トレゾニエ」。神通峡のほとりで味わえる贅沢なフレンチはミシュランガイド北陸2021で1つ星を獲得しています。

記者:
「先月から始まったランチコースですが、どれも色鮮やかでとてもおいしそうです」
シェフのこだわりがつまった数々の料理の中から、メインのひとつ、白身魚のポワレをいただきます。

記者:
「シソのソースと相性が合っていておいしいです」
トレゾニエ・田中逸平シェフ:
「付け合せの野菜も食べてみてください」
メイン食材の「脇役」にみえる野菜たちですが…。
記者:
「ズッキーニの味が濃くてらっきょうの食感もさくさくしていて美味しいですね」

田中シェフ:
「らっきょうは大沢野産なんですけどズッキーニ、しそ、プルピエは自分のところで作っている野菜なので自信をもってお届けしています」

記者:「この野菜たちは自家菜園ってことですか?」
田中シェフ:「そうですね」
「素材の味をひきたてたい」追求の結果、自家栽培に行き着きました。

海外産や遠隔地のものに頼らず、毎朝、シェフ自身が農園で収穫した野菜を料理に使うのです。収穫したての新鮮さ、それに加え、輸送による環境負荷を避けることができます。
さらに、農園で作業する田中シェフに密着すると、おいしさの秘密だというあやしげな液体をまきはじめました。