炊き込みご飯orドライカレー 食中毒対策にはどちらがいい?

答えは「ドライカレー」。
「炊き込みご飯」は具材から水分が出て傷みやすくなります。
「ドライカレー」はカレー粉に含まれるクルクミンに殺菌作用があるので、今の時期は「ドライカレー」がおすすめ。
カレー粉はご飯だけでなく、炒め物など他のおかずにも使えます。
管理栄養士 渥美まゆ美氏:
全て守ってくれるというわけではありませんが、抗菌的な作用が期待できるものは上手に活用すると美味しく食べられると思います。
食中毒対策 キング・オブ・弁当

渥美先生監修の、食中毒対策バッチリのお弁当がこちら。
【梅まぜご飯】
梅は抗菌作用があるが周りだけなので、混ぜ込んだ方がより良い
【から揚げ】
水分が少なく過熱されているので揚げ物は◎
【自然解凍できる冷凍食品(市販のもの)】
保冷剤代わりになる
【卵焼き】
中まで火を通す。だし巻き卵の場合は液体ではなく顆粒のだしを使う
【いんげんのおかか炒め】
野菜はツルツルしたものを使い、しっかり炒めて水分を飛ばす
食中毒対策 3原則

小坂教授によると、食中毒対策の原則は以下の3つ。
〔1〕食べ物に細菌を「つけない」
〔2〕食べ物に付着した細菌を「増やさない」
〔3〕細菌を「やっつける」
具体的な対策としては・・・
▼手をよく洗う
▼傷があるときの料理は控える
▼弁当には加熱したものを入れる
▼弁当は暑くないところで保管
抗菌シートや保冷剤保冷バッグも、しっかり使ってください。
東北大学大学院 小坂健教授:
冷えた状態で保存ができれば一番いいですね。
この時期やはり最初にきちんと手を洗って、どうしても細菌はついちゃうんですけどそれをなるべく少なくする。
その後、温度管理をほったらかしにせず細菌を増やさない。加熱することで大体はやっつけられますので、そういうことを守ってもらえばそれほど神経質にならなくても大丈夫だと思います。
管理栄養士 渥美まゆ美氏:
やはり美味しくないと意味がないんですけれども、ある程度温度と水分に気をつけていただければポイントを押さえて安全に食べられるのではないかと思います。
(ひるおび 2024年6月21日放送より)
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<プロフィール>
小坂健氏
東北大学大学院 教授
元国立感染症研究所・主任研究官
内閣府食品安全委員会専門委員
渥美まゆ美氏
管理栄養士 冷凍弁当などの監修を行なう
著書に『同時に3品作りおき 朝つめるだけ弁当188』