松田染物店14代目 松田一晟さん
「最初の方は見返したりすると、かなり下手くそだなと思うけど、そこに比べるとやっぱり上達しているなと感じる。やっぱり仕事はできることが増えると楽しいと感じますね」

老舗染物店の長男として生まれた一晟さん。
家業を継ぐと決めたのは、小学生の頃でした。
松田染物店14代目 松田一晟さん
「小学校4年生のときに父親が小学校にゲストティーチャーで来校したことがあって。その時はじめて詳しく父の仕事を聞いて、素直にかっこいいなって、誰でもできる仕事ではないと思って。それで、小学校6年生の卒業式のときに全校の前で宣言をしたのが、親に継ぐと言った最初の発言ですね。」
県外での就職で地元を離れる友人も多くいる中、一晟さんの決意は揺らぐことなく、大学卒業後、小学生のころの宣言どおり家業を継ぎました。
ふるさとに戻って4年。
いま一晟さんが感じているのが、伝統工芸の世界、そして生まれ育ったまちに押し寄せる『時代の波』です。