多くの家屋が水にのまれた神瀬地区
国道をさらに進むと、多くの家屋が被害に遭った球磨村神瀬(こうのせ)地区があります。神瀬の2つの集落には、55世帯が暮らしていましたが、その多くの家屋が水にのまれました。
そして、いま。
記者「球磨川からの洪水被害を防ぐため、神瀬地区では住宅を4mほど持ち上げ、かさ上げ作業をしています」
4年が経ち、ようやく住宅の再建が始まります。しかし…。
神瀬地区の住民「民家もいっぱいあったけど、もう全部なくなって」

ふるさとに残ることを決めた住民は、いまも不安を隠せません。
神瀬地区の住民「だいぶ上に上がったけど、これで安心できる状態かといえばやっぱりそうでもない。この梅雨時期になると、今は雨が降っても怖いし、水がちょっとでも増えると、それも怖いです」
4年前の豪雨で、ふるさとの姿は一変しました。

顔なじみが住んでいた家や、月に一回通っていたという診療所もなくなり、被災前の集落の姿を忘れてしまいそうだと話します。
神瀬地区の住民「一所帯でも二所帯でも帰ってきてくれれば嬉しいんだけど、もう無理でしょうね」
復旧がなかなか進まない地域がある一方で、兆しが見えてきた地域もあります。













