「起業」という選択肢は、多くのビジネスパーソンにとって「一つの夢」であり、「挑戦」でもある。長年勤めた安定した企業を辞め、新たな道を切り拓くことは容易ではない。そこには勇気、決意、そして深い考察が必要となる。今回は、リクルートに18年間勤め、その後、40歳で起業し、300人のスタッフを抱える会社へと成長させたWAmazing株式会社の代表取締役CEO・加藤史子さんに、就活中の学生が“逆面接”を行い、彼女の決意のプロセスとその苦労について掘り下げていく。
リクルートでのキャリアと起業の動機
大学を卒業後、新卒で入社したリクルートで約18年間、「じゃらんnet」や「ホットペッパーグルメ」などの新規事業開発に携わってきた加藤史子さん。そんな彼女が40代に差しかかろうという頃、次なるキャリアとして頭に思い浮かんだのが「スタートアップ」という選択肢だった。
「40歳を前にして、『これからの仕事人生どうしよう』と考えたときに、スタートアップという手段で、もう一度社会にスケーラブルに貢献できる事業をやりたいと思った。18年勤めた会社を辞めて、仲間とともに起業した」
独立起業を決意するにあたり、加藤さんが目をつけたのはインバウンド旅行客だった。リクルート時代、観光や地域活性化のプロジェクトに携わる中で、この市場の成長性をデータを通じて実感したという。
「独立起業って、成長市場でやることが成功確率を高めるんですね。リクルート時代、観光立国推進基本法が成立して観光庁ができて。そこからもう、うなぎ登りに外国人旅行者数が急増しているデータを見て、この市場で一発、勝負してみるっていうのはアリなんじゃないかと」
しかし、当然「リスク」を取ることへの怖さもあった。18年間勤めた大企業を辞め、本当に自分の力だけでやっていけるのかーーその不安は大きかったと振り返る。
「正直に言うと、やっぱり怖かったです。そうは言っても10兆円ぐらい時価総額がある大企業なので、そこを飛び出して、本当に自分の力でやっていけるのか。1年以上はウジウジ考えていたと思う。最初に名刺交換するときは、名刺を出す手が震えたし、足も震えたし」














