(前編から続く)

牛島満が残した辞世の句は、削除を求める声があがるが、沖縄の陸上自衛隊第15旅団のホームページには今も掲載されたままだ。

▽沖縄戦を指揮した第32軍司令官牛島満中将の孫・牛島貞満さん
「沖縄戦で生涯を全うできなかった若者たちが、皇国(みくに)の春に蘇ってほしい」
「天皇主権の国家が存続をして、やっと戦争が終わる。そういうときに、この亡くなった島の若者たちが蘇ってほしい」


貞満さんは、祖父が詠んだ辞世の句の掲載について、その是非はコメントしないとしたうえで、自らの考えを語ってくれた。

「句の意味がどういう意味かってことをもっと考えていただければ、おのずから結論はでてくるんじゃないかなと思う」


「(沖縄が)本土防衛のための礎になるという風なものの考え方をもって、世界情勢や周りを見ない、見えなかったことが、結局は南部撤退を決定していくことにつながる、あるいは<最後まで敢闘しー>の命令を出すことにつながっていくんだろうという風に思います」