誹謗中傷は“殺人”―
同じ「当事者の会」のメンバーだった40代の男性は、2023年10月、大阪・箕面市の山中で死亡。自殺とみられています。
家族に残した手紙には…
「少しでも暮らしやすい社会に変えられるんじゃないかとの思いで、声を上げました。ただ最近、平常心を保つのが難しくなってきました」
背景には被害のトラウマに加え、ネット上で受けた誹謗中傷があったといいます。亡くなる数時間前に、電話で相談を受けた森山さんは…
誹謗中傷対策に取り組むNPOビリオン・ビー代表:森山史海さん
「応援してくれてる方々のためにも ちゃんとしなくちゃいけないっていうのがあるので、追い込まれていく―。それで自殺したことを考えたら、(誹謗中傷は)殺人と変わらない」
“声を上げられる社会”に向けて―
さらに専門家は、こうした誹謗中傷の背景には、日本社会の未熟な人権意識があると言います。
小川隆太郎弁護士(ヒューマンライツ・ナウ事務局長)
「ジャニーズ問題について、芸能スキャンダルであるというような見方があったんじゃないか。(他者の)人権侵害を見ても、それが自分に繋がっていると思えない方がまだまだ多い。人権問題に対する感性というか、敏感さというのが、まだまだ足りない」
芸能界に夢をもって飛び込んだ子供たちを襲った性加害問題。その被害を告発した二本樹さんは今…
元ジャニーズJr.・二本樹顕理さん
「こうした性被害に対して、声を上げるのが阻まれるような社会であってほしくない。もっと自由に声をあげられるような社会に変わっていってほしい―」
(「サンデーモーニング」2024年6月23日放送より)














