高橋選手がオリンピックで出場するのは、新種目の競歩混合リレーです。男女の選手がペアとなり、男子、女子、男子、女子の順に1人2回ずつ、合計で42.195キロを競う種目です。
(高橋和生選手)
「(混合リレーは)見てる側としては順位の入れ替わりがより激しくなると思うので、おもしろい種目だと思うが、やっている本人としては、1本歩いて45分ぐらい休んでもう1本歩くとなると、精神的にもきつい種目」

今回の合宿にはペアとなる候補の女子の代表選手2人も参加しています。富士通所属の岡田久美子選手は、今回で3度目のオリンピックです。
(岡田久美子選手)
「(高橋選手が)一生懸命取り組んでいる姿はずっと見てきましたし、明るくて、人に気を遣うこともできますし、結果を残してオリンピック代表になってくれてすごく嬉しい。みんなで力を合わせていい結果、メダルを目指していけたらいい。」一方、立命館大学3年の柳井綾音選手は、初めてのオリンピックです。
(柳井選手)
「頼らせていただいているというか、(高橋選手は)すごく心強い先輩だなと思います。男子の先輩は、すごく強いのでしっかり先輩の勢いを、自分がつなげられるように頑張りたい」
岡田選手と柳井選手、どちらが高橋選手とペアを組むことになるかは、まだ決まっていません。

今回の合宿には3人を含む選手5人とコーチやトレーナーが参加していて、食事の際には家族のような和気あいあいとした雰囲気になります。
(食事中のわいわい)
「大谷翔平選手のわんちゃんのデコピンTシャツです。同じく。ありがとうございます。(おそろいですね)一緒にしたいというので」しかし、練習では競い合いながら切磋琢磨しています。

志賀高原での合宿はあすまで。
今後さらにコンディション作りを進め、パリに臨みます。


(高橋和生選手)
「最大限の準備をしてメダルを持って帰ると。その中でも一番いい色の金メダルを岩手に持って帰って、いい報告ができるようにしっかり頑張りたいと思う」

「攻めの歩き」で、見据えるのは初のオリンピックでの金メダル。
高橋和生選手は、静かに闘志を燃やしています。