上下グレーのスウェットを着た、小柄で短髪の男が法廷内に座っていました。岡山地裁で行われている裁判です。送検時には、テレビカメラを見つけると【画像①】のようにカメラに向かって親指を立てていました。

【画像①】送検時の被告の男

男は経営する宿泊施設で10人の女性に...

自らが経営する岡山県里庄町のゲストハウスで、宿泊客の女性に薬を飲ませ性的暴行をするなど、準強制性交等や準強制わいせつなど罪に問われている男。

起訴状などによると、男は2018年から2022年にかけ、女性客や知人女性の合わせて10人に対し、睡眠作用のある薬物を飲み物などに混ぜて摂取させ、抵抗できない状態にした上、性交やわいせつな行為をしたなどとされています。

【画像②】初公判時の法廷

今年2月に行われた初公判で、男は
「覚えていない」
「繰り返し現れていた、目の前の黒い影から命令を受けた。実行しなければ殺される」
「向精神薬とアルコールの同時摂取により覚えていない」
と語り、犯行時は心神喪失状態だった、と無罪を主張。

一方で、検察側の冒頭陳述では、男が犯行時、
・カメラで映像を撮影し保存していた
・薬物を酒に混入すると、青色に変色することを知り、発覚しないよう深緑色の抹茶カクテルに混入していた

などと悪質性を主張しています。