海上の船で急病人が出た場合に備え、第9管区海上保安本部と医師らが連携する「洋上救急訓練」が新潟航空基地で行われました。

海上を航行中の船から「意識不明者が出た」という通報があった想定での訓練で、機動救難士が、船から患者をつり上げてヘリに運び込みました。

訓練には9管本部のほか新潟市民病院の医師や看護師も参加し、ヘリコプターの騒音の程度や狭い機内での連携方法などを確認していました。

【第9管区海上保安本部 鈴木洋匡救護課長】
「機動救難士とヘリ乗員との連携をいかに取るか。機内はかなり騒音が激しいので、その環境にまず慣れていただくことを第一の目的に訓練を実施しました」

9管本部管内ではこうした洋上救急が過去30年間に22回出動していますが、船の上での心疾患や脳梗塞での救急要請が多いということです。