青森市が発注した、新型コロナ患者の移送業務の指名競争入札における大手旅行会社による談合を巡り、青森市と県は、新たに「近畿日本ツーリスト」を競争入札の指名停止処分としました。

この問題を巡っては、大手旅行会社の「JTB」と「名鉄観光サービス」それに「東武トップツアーズ」と「日本旅行東北」の4社が、公正取引委員会から独占禁止法違反で排除措置命令を受けました。

これを受けて青森市と県は、4社を競争入札の指名停止処分としていました。

一方で、談合に関わっていたものの自主的に報告した「近畿日本ツーリスト」は、排除措置命令や指名停止の対象になっていませんでした。

しかし、青森市は、入札についての市の要綱などを踏まえた上で、契約の相手として不適当として、近畿日本ツーリストを19日付けで2025年3月までの9か月の指名停止処分としました。

取材に対し市は、「厳正な措置を講じる必要があると判断した。引き続き再発防止に努める」としています。

また、県も18日付けで近畿日本ツーリストを6か月の処分としています。

談合に関わったと指摘された5社すべてが、青森市と県の競争入札の指名停止となります。