奄美地方を除く鹿児島県内全域では、17日夜から18日午前中にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。土砂災害に厳重な警戒が必要です。

気象台によりますと、停滞する梅雨前線と低気圧の影響で、県内に活発な雨雲が流れ込んでいます。17日、これまでに、南種子町で1時間に84ミリの猛烈な雨、屋久島町で54ミリの非常に激しい雨を観測しています。

奄美地方を除く県内全域と宮崎県では、17日夜から18日午前中にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。

家路を急ぐ人たちが行き交う夕方の鹿児島中央駅前では、地面をたたきつけるような雨が時折、降っていました。

(高校生)「休校になるかもしれないから心配」

(会社員)「母が荷物をまとめて車に乗せて、いつでも逃げられるようにしてる」

(会社員)「いよいよ鹿児島も危ないなと。備えないといけない」

県内で17日、このあと予想される1時間雨量は多いところで、薩摩、大隅、種子島・屋久島で70ミリ、奄美で40ミリ、あす18日も薩摩、大隅、種子島・屋久島地方で70ミリ、奄美は50ミリの予想です。

18日夕方までの24時間に予想される雨量は、種子島・屋久島300ミリ、薩摩、大隅250ミリ、奄美180ミリとなっています。

(鹿児島地方気象台 山下一実主任予報官の会見)「線状降水帯が発生すると気象台の予想以上の大雨の可能性。大雨に対する事前の心構えを高めてほしい」

気象台は土砂災害への厳重な警戒と、低い土地の浸水、河川の増水・氾濫への警戒を呼びかけています。