オーストラリアを訪問中の中国の李強首相は、来年以降も2頭のパンダを貸し出す方針を表明しました。両国の関係改善を印象付ける狙いがあるものとみられます。
李強首相は16日、オーストラリアで唯一パンダがいるアデレードの動物園を訪れ、「パンダは中国とオーストラリアの友好の使者であり、両国民の深い友情の象徴だ」と述べました。
動物園にいる2頭のパンダは年内に中国に戻されますが、李強首相は「パンダの保護と研究について、今後も引き続き協力する」と述べ、来年以降もオスとメス、2頭のパンダを貸し出す方針を明らかにしました。
中国とオーストラリアは2020年以降、オーストラリアが新型コロナウイルスの発生源について独立した調査を求めたことに中国が反発し、関係が悪化していました。しかし、去年11月、アルバニージー首相が7年ぶりに訪中し、習近平国家主席と会談したほか、中国が行っていたワインなどの輸入制限も相次いで撤廃するなど、急速に関係改善が進んでいます。
今回のパンダの貸与も両国の関係改善を印象付ける狙いがあるものとみられます。
オーストラリアは安全保障の枠組み「AUKUS」の参加国としてアメリカと安全保障面で強い結びつきがあることから、中国としては、オーストラリアとの関係を強化することでアメリカとオーストラリアの連携の足並みの乱れを誘いたい狙いもあるものとみられます。
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