塚田理研工業 北原大樹さん:
「この工程は、プラスチックにめっきをする前の製品を治具(ジグ)に引っ掛ける工程です」
「当社のプラスチックへのめっきは非常に難易度が高いものになっています」

ここが、くしも製造しているプラスチックメッキの製造ラインです。

この会社が手がける様々な製品は、機械で運ばれめっき液に沈められていきます。

めっき液には、銅やクロム、ニッケルといった金属が溶け込んでいます。

この工程を経て、キラキラと光沢を帯びた製品として仕上がります。

液につけるだけに見えますが…。


塚田理研工業 北原大樹さん:
「プラスチックめっき特有の“化学反応”を起こしてめっきをつけていきます。その際に気温や湿度、めっき液の浸かり方で、反応性による違いがあって不良になりやすいので、めっき業界では『(プラスチック)めっきは生ものだ』と言われるように、非常に難易度が高いメッキとなっております」

金属素材などへの加工は、溶液の中にめっき液の素となる材料と、めっきしたい製品を入れて、電気を流した時に生じる「電気分解」を利用して表面を金属で覆います。

しかし、プラスチックには電気が流れません。

そこで使われるのが「化学反応」です。

めっきの素となる金属が溶けた液に、めっき加工したい製品(プラスチック)と薬品(触媒)を入れて「化学反応」を起こし加工を施します。

ただ、気温や湿度などの影響を受けやすく、高い技術力が求められます。

これこそが「プラスチックめっきは生もの」といわれる所以(ゆえん)です。

塚田理研工業は、この難易度の高い加工方法に50年以上前から取り組みはじめ、業界でいち早く量産技術を確立させました。

こうして高い技術力で作られる人気のくし・ラブクロム。


価格は4000円台から3万円を超えるものまで、30種以上ものラインナップを展開しています。