■世界遺産の集落では戸惑いも…

記者:
「一方、五箇山、相倉合掌造り集落ではコロナ前までとはゆきませんが、賑わいが戻りつつあります」

滋賀から来た人:
「家族そろっての旅行はコロナ始まってから初めてくらいかも知れません。直前までいろいろ悩んだりしましたけど、思い切って来てみて、こんなに素敵なところに来られてよかったと思います。(これから)実家に帰る前に抗原検査キット持って来たのでそれで検査してから帰ろうと思っています」

兵庫から来た人:
「子どもとかもだいぶコロナに慣れてきているみたいなので、普通に今までどおりの生活で気をつけるところだけ気をつければと…」

中国人観光客:「中国から。日本に在住してます」
男性:「自然に囲まれてすごく良かったです」
女性:「行動制限があってビールがなかなか出せないとか、そういう店が結構多かったんですけど、今回はちゃんとビールを飲めることになったのでそれはうれしいです」

行動制限のない夏は3年ぶり。相倉合掌造り集落には県外からの観光客が続々と訪れています。


ことし4月から7月までの入り込み客数は去年の145%ほどに増えましたが、コロナ前の2019年と比べると7割程度です。

保存財団 中島仁司 事務局長:
「圧倒的に国内の観光客の方が多いですね。ただ、去年は全然みられなかった海外の方もちらほらみえて来ましたので、ちょっとずつ雰囲気が変わってきているかなと思います。コロナ前のように極端にたくさんお客様が来て、第2駐車場をあけたりシャトルバスを運行したりというのは想定していません。あしたあさってに関しては、お客様が来られても対応できるように職員の数を増やして受け入れ側を整えたいと思います」


集落内の民宿で話を聞くと…。

民宿・与茂四郎の女性従業員:
「いやー(増えている)実感ないですね。(予約は)きょうも一組ね、あしたも一組ね、大抵一組ですね」


さらに、感染拡大の影響でキャンセルも…。

民宿・与茂四郎の女性従業員:
「濃厚接触者とか一緒に同行される方がコロナになったりとか、そういうのはありますね。コロナ対策は精一杯のことをしているつもりだから、お互いにもらわず出さずみたいな。なんというか、これ以上どうしたらいいって聞きたいくらいです」

3年ぶりの行動制限がないお盆休みとはいえ、観光地にとっては先行きが不透明な状態が続いています。