鹿児島市では、障害のある子どもたちが通う発達支援施設などの利用料を、独自の助成で無料化しています。しかし、市は今、この助成の見直しを進めていて、13日は保護者らが継続を市に求めました。

13日、鹿児島市で会見を開いた、障害のある子どもを持つ保護者ら。市に求めているのは、障害のある子どもたちが通う発達支援施設と、放課後等デイサービスの利用料ゼロの継続です。

国は、放課後等デイサービスなどの利用者負担を利用料の1割とし、所得によって月最大3万7200円の負担が必要ですが、鹿児島市ではこの1割を市が独自に負担し、利用料をゼロにしています。

ところが、市は財政負担などを理由に、去年9月から助成を見直す検討を進めています。

施設を利用する障害のある子どもたちは市内に6329人いる中、助成見直しの動きに、保護者は…。

(息子・娘ともに施設利用)「当事者抜きで声を聞かず進めてほしくない」

(息子が放課後等デイサービス利用)「笑顔で通学しているので、ほかのお母さんにも不安なく鹿児島市で子育てが、障害があってもなくてもできる状態であってほしい」

保護者らは13日の会見後に、担当の市障害福祉課に直接声を届けました。

「安心して子育てができる取り組みを継続していただきたい」

(鹿児島市障害福祉課)「このように直接利用している人の声は大変貴重、検討中だが、声を参考にしながら検討していきたい」

会は今後、署名活動も行い、市に負担ゼロの継続を求めることにしています。