高い致死率で知られる「劇症型溶連菌感染症」が全国的に増えていて、長野県内でも5月にプロ野球選手が感染するなど、2024年だけで20件と、報告が増えています。

信濃グランセローズ・滝野要選手のYouTubeより:
「菌、僕の体の中、手の中から入った菌、調べてもらって分かったことがあったみたいで、先生からきのう『人食いバクテリア』と、たまたま運よくこうやって生きてますけど、もうちょっと遅かったらどうなっていたかっていう…」

赤身を帯びて大きく腫れあがった左手。

腫れあがった左手(滝野選手提供)

2024年3月からプロ野球独立リーグ・信濃グランセローズに所属する滝野要(たきの・かなめ)選手。

5月、異変が襲いました。

当初、打撲と思われた腫れの原因は「劇症型溶連菌感染症」。

信州大学医学部附属病院の金井信一郎(かない・しんいちろう)医師によると、「劇症型溶連菌感染症」は咽頭炎などを引き起こす溶連菌が、傷口などから体内に入ることで発症します。

抗菌薬を投与した場合の効果は高いといいますが、初期症状では医師でも見分けがつきづらく、進行が早いのが特徴です。

手足が壊死することもあり、致死率は30%と言われています。

(手術後の痛々しい映像があります)