「献金は自由意思」「返金請求一切しない」旧統一教会信者が書いた“念書”は有効か無効か…最高裁の判決が来月言い渡されます。1審2審は教団側が勝訴していますが、これまでの判決が見直される可能性もあります。
高額献金裁判 「念書」が壁に…最高裁で判決見直しの可能性も
最高裁での審理が始まった旧統一教会の高額献金問題。
傍聴希望者
「念書を書かせて、何かあったら何も言うなみたいなことでしょ。そんなことがまかり通っていいのか」
原告の中野容子さんは、亡くなった母親が違法な勧誘方法で高額献金などを強いられたとして、教団に賠償を求めています。

母親が高額献金 中野容子さん
「『私がみんな寄付しちゃった』って突然言ったんですよ。統一教会に献金したと」

裁判で障壁となっているのが、母親が書いた念書の存在です。

母親が書いた念書
「献金は私が自由意思によって行ったものであり、返還請求や損害賠償請求など、一切行わないことをここにお約束します」
これまでの献金について、損害賠償請求を一切行わないとする念書。さらに教団は、母親に念書の内容を確認させる映像も撮影していました。
教団関係者
「家庭連合(旧統一教会)に返金請求することは断じて嫌だということで、本日手続きされたということですね」
中野さんの母親(当時86)
「はい」

中野さんは念書の信用性は認められないと訴えていますが、一審、二審で敗訴しています。
しかし10日、最高裁で行われたのは弁論という手続き。弁論が開かれると、これまでの判決が見直される可能性が高いとされています。

この念書の扱いについて2022年11月、岸田総理は…
岸田総理
「個人に対して念書を作成させ、あるいはビデオ撮影していること自体が法人等の(献金の)勧誘の違法性を基礎づける要素の一つとなり、民法上の不法行為に基づく損害賠償請求が認められやすくなる可能性があると判断する」

賠償請求させないための念書が、逆に違法性と賠償を認める証拠になりうると答弁していました。
10日の弁論を終えた中野さん側は…
母親が高額献金 中野容子さん
「念書は無効であると判断していただきたい。(念書を)とられた人が諦めないで、被害回復できるようになってほしい」

一方、教団側は「女性は自分の意思で献金していて、違法性はない」と主張。
判決は7月11日に言い渡されます。














