米軍普天間基地の辺野古移設にともなう工事に必要な土砂の運搬を行うダンプカーの運転手らが、賃金の値上げなどを求め、10日、終日のストライキを実施しました。
▽うまんちゅユニオン穴井輝明書記長
「私たちが生活できる賃金を補償するようにきちんと会社内で話してください」
終日ストライキを行ったのは普天間基地の辺野古移設にともなう土砂運搬作業を行っている会社「国士運輸」のダンプカー運転手らで結成された労働組合「うまんちゅユニオン司支部」の組合員12人です。
組合員によりますと、現在の賃金は国交省の定める労務単価を大幅に下回る時給1200円となっていて、1650円へ引き上げるなどの労働環境の改善を2024年1月から要求し会社側と交渉を続けて来ましたが折り合いがつかず、10日、ストライキの実施に踏み切りました。
▽うまんちゅユニオン司支部 長野和幸支部長
「会社側がよそに行ったらいいじゃないか、我々の会社で働く意義がないんじゃないかということで辞めていった人も何人かいます」「労働者としてはちゃんと闘って、(労働環境を)勝ち取った上でやるのが本来の姿じゃないか」
午後には再度会社側との交渉が行われ、時給を1200円から1300円に引き上げることが明言されたことなどから当面のストライキは回避されましたが、組合側は「要求している内容には程遠い」として、今後も会社側と交渉を続けていくとしています。
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