Qどのように盗んだのか覚えていますか?
ー平置きされた本を手に取って、高いという気持ちがあったので、服の中に隠して店を去りました。
Qまた常習累犯窃盗で処罰されると思わなかったのですか?
ー頭のどこかで分かっていたんですが、今の生活と刑務所の生活のハードルが無くなってきた。
Q社会にいようが、刑務所にいようが一緒ということですか?
ー自分が社会に必要とされていないことに嫌気を起こして、精神的にもまいっていました。
人との付き合いもないし、会話もないし、自分の評価も下がってしまって、自分を大切にできなかったです。
Q出所後、社会復帰すれば、その状況は変わりますか?
ー年金も入ってきますし、出所後は「子ども食堂」や海岸清掃などのボランティア活動をしたいです。
ボランティアで自分が必要とされていると思えたら、精神も安定してくるんじゃないかと思います。