4か月前の悪夢が再び起きてしまいました。11日夕方になってほぼ鎮火した福岡・北九州市にある旦過市場の大規模火災。「北九州の台所」として親しまれた商店街の店舗のうち、新たに約40店が焼け、関係者は口々に心が折れたと力なく話します。北橋市長も被災者の気持ちを聞きたいと肩を落としました。
◆呆然と立ち尽くす関係者
RKB黒木秀弥「旦過市場から再び火が上がっています。まるで4か月前と同じような激しい炎です」
火事が起きたのは10日午後8時50分ごろ。飲食店から通報が入りました。
通報内容「天ぷら油に火が入った」
北九州の台所・旦過市場や隣接する飲食店街の「新旦過横丁」などが激しい炎と黒煙に包まれました。
火元近くの店「九州マグロ」従業員「9時ちょうどくらいにお店の中にいたんですけど、シャッターを開けたら煙がずっと回ってきてた感じで、そこからはもう早かったですね、火柱が立って燃え広がりました」
木造の建物が密集するエリアで火はまたたくまに燃え広がります。駆けつけた店の関係者たちは、目の前の光景が信じられない様子で、呆然と立ち尽くしていました。
旦過市場精肉店関係者「もう分かんない状態、お店そこなんですけどショックで。お店にお金とかおいて帰ってるから、明日の注文とかあるもんで、なんで何回も何回も…」
火の手は、老舗の映画館にも・・。
小倉昭和館・樋口智巳館主「今もう火が移っています、燃えています、火が移っています」
◆13日にがれきの撤去が終わるはずだった
RKB下濱美有「旦過市場のすぐ近くにある高齢者施設では入居者の方でしょうか、続々と外に避難しています」
火の勢いはなかなかおさまらず、消防隊による夜を徹した消火活動が行われました。
一夜が明け、市場の一帯には無残に焼け焦げたがれきの山が広がっていました。これまでにけが人は確認されていないということです。
旦過市場一帯では今年4月にも、食料品店や飲食店など42軒を焼く大規模火災が発生しています。6月に本格的な復旧が始まり、13日にはがれきの撤去が完了するはずでした。
◆「もう疲れた」「なんでこんな目に」
全焼した青果店・坪田美智子店主「言葉にならないです。これからどう商売しようか、どうしていけばいいか分からないです」
赤壁酒店・森野敏明店主「1回目被災してインタビュー受けたときに『旦過は負けません、頑張ります』と大口をたたいたんですけど、2回目はもうダメ・・・。なんかもう疲れた。一生懸命毎日商売して何も悪いことしていないのになんでこんな目に合うのかなと思って、きのうから泣き崩れている仲間たちをみたら、いてもたってもいられない」
消防によりますと、今回焼損したのは約40店舗。面積は約2000平方メートルで前回の火災よりも、広い範囲が燃えたとみられています。
北九州市・北橋市長「復旧復興再整備を成功させるために皆が団結して頑張っていく上で相当厳しい状況。被災された地域の皆様方のお気持ちをよく伺い、検証しながら対応してまいりたい」
北橋市長は12日、プロジェクトチームを設立し対応を急ぐ考えです。
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