厚生労働省は5日、出生や死亡、婚姻などの数をまとめた「人口動態統計」を発表しました。

1人の女性が生涯で出産する子どもの数を示す合計特殊出生率は過去最低を更新しています。

合計特殊出生率1.20で過去最低更新

厚労省によりますと、2023年の合計特殊出生率は1.20で、前の年から0.06ポイント下がり、過去最低を更新しました。

去年1年間に生まれた子どもの数は前の年から4万人余り減って72万7277人でした。

生まれた子どもの数は第二次ベビーブームだった1973年以降、減少傾向が続いていて、統計を始めた1899年以降で過去最少となりました。

また、婚姻の件数は47万4717組で、戦後初めて50万組を下回っています。

一方、去年1年間に死亡した人は157万5936人で前の年からおよそ7000人増え、過去最多となりました。

死亡者数から生まれた子どもの数を差し引いた人口の自然増減は84万8659人の減少で過去最大となり、人口の減少が加速しています。