昭和34年(1959)7月、天草郡苓北町(れいほくまち)の富岡港で行われた「第1回 富岡観光みなと祭」(前夜祭・本祭)の映像です。

祭りのメインイベントは、地元有志によるペーロン競漕です。

当時ニュースはこう伝えています。「天草郡苓北町の港祭りが行われました。この日、午後1時富岡港袋湾(ふくろわん)内でまつりの呼び物ペーロン競漕が行われました。2000人の見物客が見守る中、4艇のペーロンが一斉にスタート。

この32人乗り、長さ15メートルのペーロンは、南洋の島から伝わった物といわれ、波しぶきを上げて進む姿には何かエキゾチックなものが感じられます。

南国の太陽を一杯にあびながら鐘やドラの音に合わせて力強く漕ぐ若者たちの姿は勇壮そのもので、岸壁をうずめた見物客から盛んな拍手がおくられていました」

富岡観光港祭りはその後「苓北じゃっと祭」となり、ペーロン競漕も「天草苓北ペーロン大会」という名で現在も開催されいています。