北九州市の旦過市場一帯で10日夜に発生した火災は、約2000平方メートルを焼損し、現在もくすぶり続けています。現場から中継です。


RKB下濱美有「私は旦過市場の北側にいます。火災発生から約15時間がたちますが、あたりは規制線がはられ白い煙があがっています。いま消防が重機を使って、がれきを前に出し、入念に火を消しています」

10日午後9時前、北九州市小倉北区の旦過市場の近くにある飲食店から「天ぷら油に火が入った」と、消防に通報がありました。

火はまたたく間に燃え広がり、老舗の映画館などにも延焼しました。

「小倉昭和館」樋口智巳館主「今もう火が移っています。燃えています、火が移っています」

その後も火の勢いは衰えず、約2000平方メートルを焼いて、現在もくすぶり続けています。

この火事によるけが人などは、確認されていないということです。

「北九州の台所」と呼ばれる旦過市場の一帯では、今年4月にも、食料品店や飲食店など42軒を焼く大規模火災が発生、復興への歩み進める中で再び火災に見舞われました。

被災した店主「頑張らないといけないと思っていたのに、その矢先でしょ。これからどうして商売しようか、どうして生きていけばいいのかわからない」

現場には、様子を見に来た店の関係者、常連客などの姿があります。「心配だ」「もうだめだ」という声も聞かれました。

いまも懸命な消火活動が続いています。以上中継でした。