
宮脇憲一キャスター:スタジオには取材した原口記者です。取材を通してどのようなことを感じましたか?
RKB原口佳歩:今回200枚を超える手紙をすべて読みました。自分は元気だから心配しないでほしいとか、幼いきょうだいに絵はがきを買ってあげてほしいなど、易しい言葉が並んでいて、家族を大切に思い心配させまいとする、優しい方だったのだと思いました。そんな方の命が奪われる、戦争はいけないと改めて強く感じました。
宮脇:アナウクライナでは今も戦争が続いていますが、戦争に対する意識の変化はどのように感じていますか?
原口:来場者の方に何人かお話を伺ったのですが、みなさん共通しておっしゃっていたのが、改めて「ウクライナでの戦争が一日でも早く終わってほしいと強く感じた」ということでした。劇のメンバーの皆さんは、戦争が再び起こってしまった世の中だからこそ、今回の手紙と、お子さんにも分かりやすい戦争童話を組み合わせて、「戦争をしてはいけない」というメッセージを伝えたかったんだそうです。体験者の話を聞くことが年々難しくなっています。
宮脇:若い世代が戦争を感じて伝えていくことの大切さ、どう思っていますか。

原口:若い方でも「戦争の記憶を後世に残そう」と活躍している方がいらっしゃいます。証言する方が少なくなってきたら、残された証言と資料から読み解いていくしかありません。その場合、若い方の力が必ず必要になると思います。














