第2次世界大戦中、多くの沖縄県出身者が犠牲となったマリアナ諸島のサイパン島とテニアン島で、犠牲者を弔う遺族団が30日、現地に向け出発しました。

第2次世界大戦中、サイパンとテニアンでは日米両軍による激しい地上戦が行われ、当時沖縄から移り住んでいた多くの県出身者が犠牲になりました。

サイパンとテニアンでの戦いから80年となる今年、現地での慰霊の旅には遺族ら37人が参加します。

▽サイパンで家族7人を亡くした与那城春子さん(93)
「お父さん、兄さん、妹、弟、7名。戦争がなければね…もうひとりぼっちになっている」
▽春子さんの孫・仲本善樹さん(52)
「最後の旅になるかもしれないということで、僕も子や孫たちに何か伝えることができればと思って(参加する)」

遺族らは30日から5日間の日程で、サイパンとテニアンにある慰霊碑などを訪れ、今も現地に眠る肉親らに祈りを捧げる予定です。