たったひとりでオーケストラのようなドラマチックな音楽を奏でる、5次元キーボードの日本人初の奏者で作曲家の薮井佑介さん。

薮井さんは、岡山市出身。4歳でエレクトーンを始め、高校生で「YAMAHAジュニアエレクトーンコンクール全国大会 2004」でグランプリを獲得しました。

世界初5次元キーボード Seaboard(英国ROLI社開発)を巧みに弾きこなすことのできる世界でも数少ない奏者・作曲家の一人です。

5次元キーボードとは…「指先の感触」で音を自在に操る電子楽器

5次元キーボードとは、米国アカデミー賞6部門を獲得した音楽映画「ラ・ラ・ランド」で主人公が弾いた電子楽器で、指先の感触(①押す②押し込む③揺らす④滑らす⑤離す)でさまざまな音の表現ができます。

キーボードを押し込むと深い音になり、その指を揺らすと、音も揺らぎます。また、ボード上で指を左右上下に滑らすと、その力加減やスピードに合わせ音が自在に変化してゆくのです。

さらに、空中に手をかざすと、その動きに合わせて馬のいななきや風の音などさまざまな音が出る「AR楽器」。

薮井さんは、そうした5次元キーボードやAR楽器など10台以上の最先端の電子楽器を、両手両足、膝、全身で弾きこなします。まるで、たったひとりで壮大なオーケストラを演奏しているかのよう。