広島市出身の世界的なファッションデザイナーで、被爆者でもある三宅一生さんが8月5日、がんのため亡くなったことが分かりました。84歳でした。


三宅一生さんは広島市東区出身でファッションデザイナーとしてパリでデビュー。「世界のミヤケ」として知られました。


2010年には文化勲章を受賞。「一枚の布」という概念をもとに、現代的な衣装を作りだし国際的に高い評価を得ていました。



三宅さんは2009年7月、アメリカのニューヨークタイムズの紙上で、7歳のときに被爆した経験を明らかにしました。

2011年1月には、広島市の「名誉市民」の称号が贈られました。その際には、「広島に育ったことは、違った精神を持つことになった。めげない精神、不可能と言われたことを何とかやりとげる」と話していました。

ふるさとへの思いについては「広島の原爆の後、ぺんぺん草しか生えないよと言われたところが、あそこまで復興して立派になって、不思議な感じもしますし、人間の努力はすごいと思う」と語っていました。