未来に希望をもって生きてほしい

出産を境に自発呼吸と口から食べることができなくなった実幸さん。できないことは増えましたが、未来ちゃんと共に過ごす日々を大切にしています。体への負担を承知の上で出産を決意した実幸さん。母になるのが夢でした。

(刀根実幸さん)「すごく子供が好きだから自分の子供がほしかった」

(母・河津真由美さん)「私はこの人の命の方が大事というのがあったので複雑でした。でも産むとなってからはこの人の後悔を残すわけにはいかないから協力するしかないと思いました」

結婚から10年を迎えた刀根さん夫妻。6年前、1055グラムで生まれた未来ちゃんはすくすくと成長し、この春1年生になりました。

(夫・徹朗さん)「未来ちゃん自身が大きくなることで、ママがどんだけ頑張って産んでくれたのかっていう風なこともしっかり伝えていかなければいけないなと思うので、未来ちゃんが自分の名前を誇れるような日が来る、そういうこの先の10年にしていきたい」

未来ちゃんと名づけたのは実幸さん。『未来に希望をもって生きてほしい』という思いが込められています。そして、母になった実幸さんは新しい夢を抱いています。

(刀根実幸さん)「未来ちゃんの結婚式に出られるように、それが今の夢です」