スペインとノルウェー、アイルランドの3か国がパレスチナを国家として承認すると発表しました。パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルをけん制し、和平への道筋をつける狙いがあります。
スペイン、ノルウェー、アイルランドの首脳は22日、パレスチナを国家承認すると相次いで発表しました。イスラエルと独立したパレスチナが平和に共存する「2国家解決」への支持を改めて示したもので、正式な承認は今月28日になるとしています。
スペインのサンチェス首相は「2国家解決の実現可能性は深刻な危機に直面している」と訴えたほか、ノルウェーのストーレ首相は「パレスチナが国家承認されなければ、中東に平和は訪れない」と強調しました。
アイルランド ハリス首相
「世界の舞台に立つこと、そしてそこに立つ権利があると他国に認められることは、建国者たちにとって最も重要なことだ」
一方、イスラエルのネタニヤフ首相は22日、「パレスチナを国家承認することは、テロに報酬を与えることになり、和平をもたらさない」と強く反発。去年10月のハマスによるイスラエル襲撃に触れ、「テロ国家は10月7日の虐殺を何度も繰り返そうとするだろう」と主張しました。
また、イスラエルのカッツ外相はSNSに「主権と安全を脅かされ、黙ってはいられない」と投稿。3か国に駐在する大使の召還を命じています。
パレスチナはこれまでに140か国以上から国家承認されている一方、アメリカやイギリス、日本などは承認していません。
ヨーロッパの他の国も承認に向けて動いていると報じられていて、イスラエルへの政治的圧力がさらに強まることも予想されます。
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