自宅や実家の番号に偽装する例も…怪しい場合は警察や家族に相談を

良原キャスター:
さらに、使われているのは警察署の番号だけではありません。自宅や実家の電話番号が表示されてしまうというケースも過去にありました。

家族からの連絡だと思い電話に出ると「家族を人質にとっている。金を用意しろ」と脅され、詐欺と見抜けず金を振り込んでしまった例もあるということです。

もし電話帳に自宅や実家の番号を登録していたら「自宅」「実家」と表示される場合もある…と言われると、ちょっと焦ってしまいますよね。

ホランキャスター:
その人の実家はこの番号だ、というのがバレているわけではなく?

良原キャスター:
でもきっと、それがわからないとその手口は使えないですよね。

ホランキャスター:
そもそも、いろんな情報がもう流れているということですよね。

良原キャスター:
個人情報は流れた状態で、なのかもしれません。こうした手口もあります。

では、私たちはどう対策していけばいいのでしょうか?自宅や警察などの番号が表示された場合でも、内容が「口座や残高を教えてください」など不審な場合は、一度電話を切ってかけ直して確認するようにしてください

その際に注意したいのが、かかってきた履歴を使わずに、改めて番号を入力してかけ直すということ。履歴を使ってしまうと、その詐欺の相手にまたかかってしまうので注意してください。

また、警察庁の担当者は「警察が金銭を電話で要求することはない。怪しい場合は警察や家族に相談を」とおっしゃっています。

井上キャスター:
うちが1回やられたのは、兄が交通事故で示談金を要求されたと、家に電話がかかってきました。

でも、兄の携帯番号がなぜかバレていて、兄に非通知設定でものすごい電話がかかってきて。兄も仕事中なので、携帯の電源を切るじゃないですか。そうすると、親は兄にも確認できなくなるという方策をとっていて。

ホランキャスター:
そっちの段取りも、ある意味、犯罪組織としては済ませていると。

井上キャスター:
こういうときは家族に相談してくださいと言われて、母親も兄に電話しようと思ったら、兄は電話がうるさいと思って電源を切っている。そういうところまでやっているので、まず警察に電話するの一番いいと思います。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
やはり1人で判断してしまうと、焦って対応してしまう可能性があるので、近くにいる人は警察に相談したほうがいいですね。

ホランキャスター:
本当に巧妙な手口です。

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<プロフィール>

松田丈志さん
元競泳日本代表 五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父