銀行詐欺など2つの罪で起訴された、ドジャース・大谷翔平選手の元通訳・水原一平被告。ロサンゼルスの裁判所に出廷し、報道陣の問いかけには終始無言を貫き、裁判では無罪を主張しました。
記者
「水原被告はカメラの前に姿を現すのでしょうか。日本メディアのみならず、現地メディアの姿も見えます」
日本時間きょう未明、ロサンゼルスの連邦地裁前には開廷3時間以上前からメディアが詰めかけました。そして、審理が始まる30分ほど前に水原被告が姿を見せました。
先月の初出廷の際はメディアの前に姿を見せなかった水原被告。カメラの前に姿を見せたのはこの問題が発覚した3月末以来、2か月ぶりで、報道陣からは日本語と英語で質問が飛び交いました。
服装は初出廷の時と同様、スーツにノーネクタイ。少しやせた印象で憔悴している様子も見て取れ、報道陣の質問には応じることなく、表情を変えず、正面を見つめたまま裁判所内に入りました。
「(Q.大谷選手に何か今、言いたいことはありますか?)・・・・・・・」
水原被告は、大谷選手の口座からおよそ26億円を不正送金した銀行詐欺など2つの罪で起訴されました。
罪を認めることで刑を軽くする司法取引を行うことで検察側と合意していますが、この日の罪状認否では、起訴内容について無罪を主張。
なぜ、無罪を主張したのか…
マーシャル・鈴木総合法律グループ所属 鈴木淳司弁護士
「基本的に重罪と呼ばれて、1年以上の禁錮が定められている罪については、治安判事は有罪(答弁)を担当できないというのが実務で決まってます」
この日は初期の手続きのみを行う「治安判事」が審理を担当したため、裁判を円滑に進めることを目的に水原被告は形式的に無罪を主張したのです。後日、水原被告は「連邦判事」に担当が変わった時に罪を認める見通しです。
では、今後の日程はどうなるのか。
マーシャル・鈴木総合法律グループ所属 鈴木淳司弁護士
「早ければ1週間2週間で、(次の)期日の日程が入ってくるとは思います。刑の言い渡しの日程がチェンジオブプリ―(有罪答弁)から90日後くらいに設定されます」
審理が終わった後、再び報道陣に囲まれた水原被告。呼びかけには一切応じず、裁判所を後にしました。
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