「申し訳ない」と語る生存者…伝えたい“命の重み”
事故後、さまざまな施策がとられましたが、事故の生存者である葛目さんの胸には、犠牲になった同級生への「ある思い」が残り続けています。
▼葛目堯一さん
「同級生はみんな、若い時に命を亡くして…。私なんか、もう、この年になるまで生き長らえてきましたけど、本当に『申し訳ない』と思っております。本当に…」

同級生に対する「申し訳なさ」。69年間、こうした思いを抱きながら、葛目さんたち生存者も、80代になりました。生存者の高齢化に伴って、事故の風化が懸念されますが、葛目さんは、今の南海中学校の生徒や若い人たちに、伝えたいことがあるといいます。
▼葛目堯一さん
「自分の『命』は、本当に大切にしていってください。本当に…」
あの日、悲惨な事故から生還した葛目さんのこの一言には、“重み”がありました。
南海中学校では、現在も、毎月11日の「月命日」の前後に、生徒たちが「月例祭」を開いています。学校では「今後も、事故の悲惨さや記憶を伝え続けていく」としています。