東北地方や北陸地方では、降り続いた大雨で各地で被害が出ています。災害が発生する前に、避難できるように自治体が発表するのが、警戒レベルの4「避難指示」です。最近の静岡県内の大雨の際にも「避難指示」が発表されましたが、大きな被害が出なかった事などから避難行動につながりにくいと懸念されています。
8月3日からの大雨は、東北地方や北陸地方に甚大な被害をもたらしました。山形県の最上川は氾濫。新潟県では大規模な土砂崩れが起き、民家が飲み込まれました。
近年、頻発している大雨災害から命を守るために大切な避難行動。こちらは住民が取るべき行動を示した5段階の警戒レベルです。2021年5月からは避難を促す「避難勧告」が廃止され、危険な場所からすぐに避難するよう呼びかける「避難指示」に一本化されました。しかし…。
<静岡市危機管理総室 杉村晃一さん>
「どのくらい危険になったかという切迫感は伝えにくくなったかなと思う」
7月、静岡県内でまとまった雨が降った際には、静岡市は7万人を超える市民を対象に避難指示を出しました。静岡市立大谷小学校でも避難所が開設されましたが、用意されたのは体育館ではなく、一つの教室でした。
<静岡市の避難所の担当者>
「例年避難者が少ないということがあるので」
結局、この避難所には一人も住民が訪れず、市内全体でも避難者は14世帯25人にとどまりました。
<静岡市危機管理総室 杉村晃一さん>
「避難指示をいつも出しているけど、結局災害は発生しなかったでしょと伝わってしまうことはできるだけ避けたい。が、そういった状況になってしまうことは多分にある」
懸念されるのは「避難指示」に対する危機感の薄れです。避難所に1人も来なかった大谷地区ですが。
<大谷学区自治会連合会 鷲野裕次郎会長>
「ちょっとした雨でものすごい濁流ですよ。もし土石流な形になったらもうもたない」
川幅が狭く、勾配が急な川や土砂災害警戒区域など危険な場所はあります。鷲野さんも危機感を覚えます。
<大谷学区自治会連合会 鷲野裕次郎会長>
「住民一人一人がまだついてきてない。コロナみたいなものがあったので」
新型コロナの影響で防災訓練などの中止が相次ぎ、「避難指示」以前に危機意識が引き継げていないといいます。
<大谷学区自治会連合会 鷲野裕次郎会長>
「避難指示が出た時はこうしなさいよ、という日常の会話が行動に繋がっていくのでは」
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