これまでピンクや黒のバッタなど、変わった色の昆虫の取材に応じてくれた中峯敦子学芸主事にうかがうと・・・。
(県立博物館 中峯敦子学芸主事)「ハラビロカマキリと言います。お腹の部分が少し他のカマキリより大きくて、幅が広い特徴があります」

【実なメジャーなカマキリ しかし黄色は「珍しい」】
ハラビロカマキリは本州以南に分布し、県内でも数多く生息しています。通常は緑色などで、これほど鮮やかな黄色の個体を見たのは、中峯さんも初めてと話します。
(県立博物館 中峯敦子学芸主事)
「ハラビヒロカマキリは緑や赤みを帯びたものが多いので、明るい黄色は珍しいと思う」
「(Q.黄色くなった要因は?)これについては体の色を作る色素の異常による突然変異というものしか考えられないが、詳しいことは分かっていない」
「(Q.ユズの木にいるから黄色くなる?)カマキリは肉食で、ユズの葉は食べることはないので、ゆずの実のみたいな色になったというのは分からなくはないが、その件については関係がないと思われる」
「脱皮を繰り返すなかで成虫になるまでにどのように色が変わっていくのかを観察していけば面白いかなと思う」

専門家も珍しいと話す黄色のカマキリ。
自宅で見つけ、見守り続ける男性にとって、大切な存在となっているようです。
(発見した男性)「いいと思うんです。彼(カマキリ)が好きだったここにいて。幸せの黄色いカマキリですね」