サッカー元日本代表でJリーグ特任理事を務める小野伸二さんがRBC NEWS Linkに生出演!子どもたちにサッカーの楽しさを伝え、夢を持ってもらおうと取り組む現在の小野さんの活動に迫りました。

FC琉球にも在籍した小野伸二さん

片野:沖縄にいるんだな、という実感は?
小野:そうですね、感じましたね

片野:イナムドゥチ(※)がとても好きだと聞きました。FC琉球にいたときは、ほぼ毎日食べていたと。
小野:そうですね、大体僕の食事はイナムドゥチでできてましたね(笑)
(※イナムドゥチ=沖縄ではお祝いの席で食べる豚汁のような料理)

片野:沖縄に多くのものを残されている小野さんと沖縄について改めて振り返ります。小野さんは18歳で日本代表に初めて選出され、1998年からは3大会連続でワールドカップにも出場しました。浦和レッズやコンサドーレ札幌、海外リーグでも活躍したキャリアを経て、2019年当時、J2だったFC琉球に加入。沖縄サッカー界の歴史が動いたビッグニュースでした。

2019年・FC琉球入団会見で小野伸二さん
「沖縄をサッカー王国したい。皆さんに良いプレーいい結果を届けられるように、そしてみんなと一緒に勝利を分かち合える、その雰囲気を作りたいなというふうに思います」

FC琉球でのデビュー戦には、そのプレーをひとめ見ようと、タピック県総ひやごんスタジアム(FC琉球ホーム)に過去最多の1万2000人が集まりました。巧みなパスなど華麗なテクニックの数々でサポーターを魅了し、2020年シーズンまで、熟練のプレーで沖縄のサッカーシーンを盛り上げました。

片野:琉球にいた1年半を振り返って、どんな時間でしたか。
小野:記録という部分では残せなかったのはすごく残念でしたけれども、そのなかでも、若い選手たちと一緒にサッカーを盛り上げていこうっていう、そういうことはできたんじゃないかなと思います。

片野:「沖縄をサッカー王国に」という思いを持って沖縄に来て、ファン・サポーターの方々の交流だったり、どんな文化が感じられましたか。
小野:ファンがすごく優しいなと。勝っても負けてもいつも同じように応援してくれますし、本当に温かかったなというふうに感じました。(在籍は4年・5年前のことになるが)時間がこんなに早く過ぎたんだなという感じがしますね。

片野:去年で選手としては現役を引退され、今年からはJリーグの特任理事も務めていらっしゃいます。今現在のはどういった活動をされてらっしゃるんですか。
小野:今はJリーグで明治安田生命さん(Jリーグ・タイトルパートナー)とともに子どもたちと全国でサッカースクールの活動をしながら、サッカーの喜び、楽しさを伝えながら、気候変動に関することなども含めて、伝えていく活動をしています。

片野:Jリーグが小野さんとともに活動する「スマイルフットボールツアー」。先月スタートしたものですが、キラキラと表情を輝かせる子どもたちと一緒にやるこの活動というのはどうですか。

「教える」より「楽しさを伝えたい」

小野:僕自身もやっぱり刺激を受けます。自分が楽しむことで、周りを楽しませるっていうこともできると思うので、僕が一番やりたいことでしたね。子どもたちも喜んでくれたと思いますが、僕自身も本当にすごく良い刺激を受けましたね。

片野:今後また全国を回っていかれます、どういった活動をしていきますか。
小野:何かを教えるよりも、サッカーの楽しさを伝える。子どもたちが本当に「サッカー選手になりたい」とか、夢を持っていただけるような活動できたらいいなと思っています。

片野:「スマイルフットボールツアー」は5月3日、沖縄県内で行われます。沖縄の子どもたちと小野さんが交流されるということで非常に楽しみです。午後2時からはFC琉球対カマタマーレ讃岐の試合があり、その前には小野さんの引退セレモニーも行われます。ぜひこの連休の思い出に、スタジアムで生でご覧いただきたいですね。
小野:明日3日の試合もそうですが、たくさんの人がスタジアムに足を運んでいただいて選手の力になってほしいと強く思います。今日はありがとうございました。