2023年公開の「オレンジ・ランプ」という映画――若年性アルツハイマー型認知症と診断された夫とその妻の9年間の軌跡を描く、実話をもとにした作品があります。
実は、丹野さんはこの映画のモデルとなった人物でもあるのです。

4月6日、認知症について知ってもらおうと島根県出雲市でイベントが行われました。市内で小規模多機能型居宅介護施設などを運営する「えるだー」が主催したもので、映画「オレンジ・ランプ」の上映とともに、丹野さんは壇上に立ち、自らの経験を語りました。

丹野智文さん
「診断される5年前、33歳ぐらいから、徐々に人よりも物覚えが悪いなとは感じておりました。
でも、認知症だなんて思ったことがなくて、ストレスかな?と思って、病院に行ってみました。」

仙台市の自動車販売会社でトップセールスマンとして活躍していた丹野さん。
認知症と診断された時、まだ39歳という若さでした。