教育現場の温度感
県内の学校関係者はこの問題をどうとらえているのか。問題意識の欠如に、危機感を抱く教諭もいました。

小学校教諭
「(職場で)提言書出たねと言ったんですよ、実は。『なんの?』『このこと』『へー』で終わりです。新聞記事をコピーして職員室で配ったり、見せたり、何人かにしても『出たんだ』『ひどいね』ぐらいで終わり。社会の中で起こった出来事は、他人事なんですよね、完全に。私たちには関係ないよねって。『そんなのどうでもいいじゃん』みたいな」
男性参加者
「自分のところで起きていないから他人事なんですか?」
小学校教諭
「そうそう」
生徒Aさんの心はなぜ引き裂かれていったのか。目をそらしてはいけない現実があります。

小学校教諭
「子どもの権利を大事にしようとすると、どうしても甘やかしている大人と見られるのが現状だと感じている。子どもを変えようとするのが教師や大人。でも変えるべきは大人だし、変わるためには子どもの声を聞かなきゃいけない。それ(声)を引き取って、じゃあ大人はどうするか考えなきゃなと思います」
高校教諭
「私は今、現場で声を出せないです。やっぱり怖くて。部活動を頑張っている先生に向かって、『それ大丈夫なの?』『その言い方大丈夫なの?』と、やっぱり言いにくい。でも勇気を出して言わないといけない。そういう空気をどうやって作ったらいいんだろう…」
勉強会は来月も開催される予定です。問題点に向き合い、二度と同じ悲劇を起こさないために。