シリーズ「現場から、」です。能登半島地震では、石川県に隣接していない富山市内でも大きな被害が出た地域があります。「取り残されてしまっている」と不安な日々を過ごす被災者を取材しました。
地震から2か月がたって、富山市の一部の地域住民が「被災者の会」を設立し、声を上げました。
自宅が全壊 西尾英幸さん
「富山市でも間違いなく東蓮町が被災しているわけなんですね。こうやってまとまって声をあげていくことがとても大事」
富山湾の沿岸に暮らす、富山市東蓮町の住民たちです。
記者
「この地区では70軒ほどの住宅が液状化による被害が出ました。ほとんどが一部損壊という判定を受けているんですが、現在、映し出している茶色の屋根の住宅は全壊の判定を受けました」
富山市内では局地的に液状化現象が発生。この町内の一部のエリアでは、液状化で被害を受けた住宅が集中しました。
しかし、富山県内では、地震発生直後から能登半島に近く、被害の大きかった氷見市や高岡市に取材が集中し、この地区の住宅被害は埋もれてしまいました。
全壊の判定を受けた西尾英幸さん(64)。
自宅が全壊 西尾英幸さん
「こちらが西なんです。西側に傾いてしまったというか」
住宅全体が右に傾いてしまい、住めなくなりました。自宅を離れ、今は県営住宅で暮らしています。
自宅が全壊 西尾英幸さん
「氷見とか伏木(高岡市)とかが大変で、富山市でまさかという。ほとんどの人が知らないですよ。同じ校下にいても分かっていない人はいっぱいいる。一部損壊で家を離れて、県営住宅に行っている方は何人もいて」
240世帯のうち70世帯を超える住宅が被害を受け、その多くが一部損壊で公的支援を受けることができません。
そこで被災者の会を設立し、液状化被害を受けた住宅の復旧費用の支援対象を一部損壊世帯まで広げることなどを富山市長に要望。ところが…。
被災者の会 新村哲夫 会長
「よく実情は分かったけど、新しい支援策というのはなかったので、そういう点では残念」
東蓮町の要望について藤井市長は。
富山市 藤井裕久 市長
「富山市では国のスキームを利用して、エリアとして液状化対策、復旧対策を進めていくというような手法を現在のところ検討していますので」
Q.一部損壊でも家が傾くなど、被害がある住宅には何らかの支援をする考えはありますか
富山市 藤井裕久 市長
「今のところ支援は決定していませんけど、要望を受け止めて、どういう方策があるのか議論してまいりたいと考えています」
富山市は今月中にも住民説明会を開き、復旧対策について説明する見込みです。
住民たちの不安な日々はいつまで続くのでしょうか。早急な対応が求められます。
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