アニサキスを防ぐ生産技術

今回お披露目された浪江町の陸上養殖施設で、近い将来サバの刺身が手ごろに食べられる日が来るかもしれません。

サバというと、味噌煮や塩焼きなどで食べるイメージがあると思いますが、海で育ったサバには人体に下痢などの食中毒を引き起こす寄生虫のアニサキスが潜んでいることがあります。このアニサキスによる食中毒を防ぐため、加熱が必要になります。

県によりますと、今年に入ってから県内でアニサキスによる食中毒は、23日現在9人に上ります。

この養殖施設では町の水道水を施設内で循環させることで、アニサキスの寄生を防ぐことができます。サバの陸上養殖施設はすでに西日本を中心に広がりを見せていて、生で食べられるサバが流通しています。

この養殖施設では、来年の春にも刺身でも食べられる「福の鯖」というブランドとしてサバを出荷するということで、浪江町でも今後、このサバをふるさと納税の返礼品にすることを検討しているということです。