番組で継続して取材している「有名人をかたるニセ広告」。前澤友作氏が「日本なめんなよ」、池上彰氏が「まるで他人事のようだ」と、Facebookなどを運営するメタ社の声明に怒りの声が上がっています。こうした中、自民党が19日、メタ社の担当者を呼び事情を聴くことが新たにわかりました。

有名人になりすました偽広告の投資詐欺 2023年の被害総額は約278億円

前澤友作さんのフェイク音声
「こんにちは。私ゼンザクユウサは、日本人に高収入をもたらす新規の投資プロジェクトをご紹介したいと思います」

前澤友作さんの映像を無断で加工し、投資を勧めるフェイク動画。こうした数々の有名人になりすました偽広告がフェイスブックなどにあふれています。

1900万円の被害
「フェイスブックで 堀江貴文さんの偽広告を見ました。『上がる株を教えます』という。(被害額)トータル1900万円です」

3100万円の被害
「本人から(LINEが)来るのは、ちょっと変だなと思ったけど信じちゃいました」

手口の多くは偽広告を入口に、LINEなどに誘導。投資話を持ちかけ、金をだまし取るのです。

2023年1年間のSNSを使った投資詐欺の被害額は約278億円に上っています。

詐欺グループは被害者を信じ込ませるために、あらゆる手を使うことがnews23の独自取材でわかっています。

1900万円の被害
「(LINEで)堀江さんの音声を流しているんです。信用してもいいんかなと思って」

音声が送られてきて信じ込んだという被害者。

実際に、私達が接触した偽の堀江さんも音声を送ってきました。

堀江貴文さんのフェイク音声
「リンクをクリックしていただき、学習グループへのご参加をお願いします」

また、経済アナリスト・森永卓郎さんのなりすましLINEでは、偽の免許証で本人だと主張したり、本人かどうか疑いの目を向けると・・・

森永卓郎さんのフェイク音声
「なぜそんなことを聞くのですか?森永卓郎本人です」

と、フェイク音声で反論する様子も。

偽広告は削除されないのか。