大谷翔平選手の元通訳・水原一平容疑者の違法賭博問題で注目が集まっている「ギャンブル依存症」。水原氏自身も陥っていたとされていますが、なぜ、抜け出せなかったのでしょうか。かつてギャンブルに依存した経験がある青木さやかさんとともに“依存”の実態や、私たちが知るべき「正しい知識」などについて考えます。
「やりたい」と思うことはある、しかし“危うさ”が自分にはある
藤森祥平キャスター:
青木さんは医師から「ギャンブル依存症」という診断は、これまで受けてはいなかった。ただ、相当はまってしまいました。

20代半ばの頃に上京してから、パチンコがやめられなくなり、消費者金融機関から借金をするなど、ほぼ毎日のようにパチンコをやっていた。借金は約5年間で数百万円まで重ねてしまった、という状況でした。今はもうパチンコはやっていないんですか?

青木さやかさん:
今やってないですね。距離を置いてる、という感じです。でも「やりたい」と思うことはあります。やっぱり面白いものですよね、とても。でも、うまく付き合うことができないというか、ほどほどのところで止められる気がしない。その“危うさ”が自分にはあると今も思っているので、今はやっていないです。
小川彩佳キャスター:
「意識的に距離を置いていかないと」という。
青木さやかさん:
「距離を置く努力をしている」という感じですかね。
藤森キャスター:
今回、水原容疑者の様々な情報が出ていますが、どのように感じていますか?

青木さやかさん:
額が大きいので驚きますが、最初は1回の賭けだったと思います。勝ったり負けたりしながら、負けが込んできて、「次は勝つかもしれない」というのがどんどん回数が増えていった、というのはすごく理解ができるので。額は大きすぎますが、借金が増えたということは、とても理解ができるというか。
藤森キャスター:
どうしても常識的に「約210億円勝ち、約280億円負け、そして62億円の損失」は途中どこかで「あれ、これはまずい」と思えないのかな、というふうに感じてしまいますが。
青木さやかさん:
私は水原さんではないのでわからないのですが、思っていたとは思います。私の過去の記憶をたどると「まずいな」って思っていたけれども、「もしかしたら取り戻せるかも」とも思ったのではないかな、と。